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3テスラMRIによるクッシング病の診断

虎の門病院 西岡 宏

Outcomes of three-Tesla magnetic resonance imaging for the identification of pituitary adenoma in patients with Cushing's disease.
Fukuhara N, Inoshita N, Yamaguchi-Okada M, Tatsushima K, Takeshita A, Ito J, Takeuchi Y, Yamada S, Nishioka H.
Endocr J. 2019 Mar 28;66(3):259-264.

3-T MRIによるクッシング病(CD)の腫瘍局在診断の成績を報告した。
CD 115人では、31人(27%)がmacroadenoma、54人(47%)がmicroadenomaであり、30人(26%)はMRIで腫瘍が診断されなかった。確定診断に適した最小の腫瘍径は2 mmであった。微小腺腫の診断にはspoiled gradient echoが最も優れたシーケンスであった。MRIで腫瘍が診断されなかった30人中9人では手術中所見と比較すると後方視的には3-T MRIで腫瘍が認められていた。これらは下垂体外側部に発生した腫瘍であった。
CDにおける3-T MRIの腫瘍局在診断は感度80%、特異度100%であったが、macrnoadenomaを除くと感度は72%に低下した。